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夢追い人

私は中学の時から「夢」を追い求めてきた。
なんの根拠のない自信。

大分明豊高校~軟式テニス名門校~
私は中学の頃、無名の選手だった。
最後の県大会、私は急性扁桃腺炎。
高熱の中コートに向かった。いつものプレーができない。
情けない最後だった。推薦がこないなら自分でアピールしよう。
ずっと軟式テニスを続けたくて私は気づいたら受話器を手にしていた。
「明豊高校でテニスがしたいです」
なんの肩書きのない私の「やる気」それだけを信じて監督は私をスポーツ特待生として高校に迎えてくれました。過酷な寮生活。
逃げ出したこともあったけど監督は迎えに来てくれた。答えなきゃ・・・
朝練、居残り練習。貴重なお盆、正月休みもテニスに明け暮れた。
2008年の地元国体。そこで私のテニス人生の結果がでるような気がしてずっと夢を見てきました。

そんな矢先の事故。
「テニスに復帰したい」しかしそこには私の居場所はなかった。
初めて現実と向き合った。

いくらテニスを求めても「陸上」こいつが邪魔をする。
挑戦してやろうと思った。私に付きまとうこの世界。走ることすらできない自分。ならばそれを追い求めて地元国体に種目は違っても行ってやろうと思った。違った自分が生まれるかもしれない。

苦しかった。
テニスができない苦しさ、悲しさ、悔しさを埋めるための陸上。
面白くなかった。
うまく笑えなかった。

そんな時であったのは大阪国際大学ACのみんなだった。
「一緒にリレーを走ろう」
私のもちタイムは14秒・・・とてもじゃないけど健常者にはかなわない。
でも一緒に夢を追い求めてくれると言ってくれた。
嬉しかった。ダブルス経験しかない私は「みんなで1つ」作品をつくりあげることで達成感を得ていたから。4継なんて夢のまた夢。立てるわけのない舞台。

「先輩は来年で引退する」
胸が痛かった。この半年一緒に練習を重ね、笑い時には泣いて夢を語ってきた。
「一緒に走りたい」「最高の引退をプレゼントしたい」
答えは一つしかない。
馬鹿な話だとは思うんです。障害者が健常者に立ち向かうこと。
現実を見ろ!その言葉もわかるんです。

でも私は夢追い人だから・・・

「布施えびす」実業団を立ち上げます。
来年、実業団登録して4継(リレー)走ります。

前例の無いことに1歩を踏み出すことの怖さ。恐ろしさ。
わかっています。でも私たちならできる。
私たちだからできると思います。

海外で陸上をしたい。
もう一度ラケットを握りたい。

それよりも強く思うこと・・・
「この最高の仲間と走りたい」

これからの1年間。
12秒台・・・
自分を信じて、仲間を信じて健常者の陸上の世界に立ち向かおうと思います。

もう二度と本当に心から笑えるとこなんてないと思っていた私に「笑顔」を取り戻してくれた仲間だからこそ一緒に頑張りたい。

学力、就職、生活。
大事なのはわかっています。
でも夢を追い求めることでしか私は私の存在価値を表現することができないから、様々な意見がありますが、まだ現実世界には戻れそうにありません。
ごめんなさい。

4継で全国優勝。

そして先輩の陸上人生を賭けてくれたこと。
その感謝の気持ちと強さをもってロンドンへ。

今日、新たな試みに背中を押してくれた大阪国際ACのみなさん
ありがとう。

そしてこんな無謀な挑戦に一緒に冒険してくれる布施えびすのみなさん
ありがとう。

これからはラケットではなく私の右手にはバトン。
最後まで繋げて見せます。

そして最後は最高の笑顔で。

あきこさん、ゆきこさん、あきさん、かなさん☆
新しい歴史を刻みましょうね♪


今月号のTarzanのパラリンピック特集に鈴木徹選手、山本篤選手、多川知希選手、私の記事が掲載せれています。
よかったら見てください☆


そしてみなさんも「夢」を追い求めてください。
自分を信じて自分の可能性を信じて・・・・
夢追い人_b0157471_046250.jpg

by n_maya | 2008-10-23 00:47

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